エレファントレザーはワシントン条約によって
厳格な制限の元で国際取引が行われています。
ワシントン条約は、自然のかけがえのない一部をなす野生動植物の特定の種が過度に国際取引に利用されることのないようこれらの種を保護することを目的とした条約です。
この条約は、絶滅のおそれがあり保護が必要と考えられる野生動植物を附属書Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
3つの分類に区分し、附属書に掲載された種について
それぞれの必要性に応じて国際取引の規制を行うこととしています。
附属書Ⅰ
絶滅のおそれのある種で取引による影響を受けている又は受けるおそれのあるもの。
対象種一例、オランウータン、ゴリラ、ジャイアントパンダ
附属書Ⅱ
現在は必ずしも絶滅のおそれはないが、取引を規制しなければ絶滅のおそれのあるもの。
対象種一例、ライオン、クマ、タカ
附属書Ⅲ
締約国が自国内の保護のため、他の締約国・地域の協力を必要とするもの
対象種一例、セイウチ、ワニガメ、タイリクイタチ
エレファントレザーは
1989年にワシントン条約で取引禁止の付属書Ⅰに記載されましたが
密猟が少なくワシントン条約以降個体数が増え、農業被害などが多くなり
1997年にワシントン条約附属書Ⅱに分類されました。
付属書Ⅰですと商業目的の取引は禁止されていますが
附属書Ⅱだと厳格な制限下での商業目的が可能になります。
とは言え、革の絶対数が牛に比べると
市場に出回ることがずっと少ない希少な革になります。
エレファントレザーは大小のシボやダイナミックなシワが無数にあり
1枚の革の中でも様々な表情が存在する革です。