動物の皮から革へのプロセスを鞣し(なめし)と言います。
鞣しによって、動物の皮から革製品を製造するための素材が作られます。
皮は劣化しやすく、鞣しによって防腐処理が実施され皮を保存可能な「革」にします。
現在の鞣しの主流は大きく分けると2つです。
ひとつはクロム鞣し
クロム塩を主成分とする化学物質を使用して革を柔らかくし、耐水性を高めます。
クロム鞣しは非常に迅速に行われるため、革の鞣しプロセスが1日〜5日で完了します。
これにより、大量生産が可能で、製品の供給を早く行うことができます。
環境への影響ですがクロム鞣しに使用されるクロム塩は、地下水や土壌に浸透する可能性があり、汚染のリスクを持っています。
もうひとつの鞣しがタンニン鞣しです。
バックラッシュが使う革は主にこちらのタンニン鞣しの革を使っています。
植物由来のタンニンを主とする物質を使用して革成分を柔らかくし、耐久性を高めます。
非常にゆっくり時間をかけて鞣すので5ヶ月〜6ヶ月ほど時間がかかります。
(もっとかかるものもあります)
タンニン鞣しは、天然の植物由来のタンニンを使用するため、環境に対する影響が比較的小さいとされています。
タンニン鞣しの革は自然な風合いがあり、色合いや質感が時間とともに変化し、使い込むほどに美しさが増します。
タンニン鞣しの革の割合は、革市場全体においてとても少ないものです。
理由は製造するのに手間(高いコスト)と時間がかかることが、タンニン鞣しの革の生産量が少ない一因となっています。
Argento Nero
アルジェント ネロ
2024年発売