夏気配ですね。
レザーウェアになかなか手が伸びなくなるこの時期
思い出話を交えながら
革を買うときにおこるよくある話を。

「革を買うって難しいですよね
その時買わないとそれは二度と手に入らない」
この言葉はベテランのお客様からよく出る言葉です。

昔々
ビッグなレザーデザイナーが
「革はその場で、その物ズバリを(直感で)買うのが一番ですよ
たとえ大きな傷がついてても」

そうですか、、  そうですね
まさにそう思うんですけども
あれやこれや複雑(サイズやら形やら)
いろいろな適性がありまして、、、。
その上で素材感を生かしながらの加工を交えた
ベジタブルタンニンレザー製品を買うのは難しい です。

まず形
どの形がいいのか?
長く着たいと思えばやっぱり定番になるのか
一着目は定番の形で、じゃあその次は?
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そしてサイズ
自分にぴったりのサイズとは?
丈が長いような気もするし
空気が入って浮いてるような感じも嫌だし
でも最近の流行は大き目になってると聞くし
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そして色
黒は絶対安心だけど
ほかの色は果たして自分が着こなせるのか、それも長年
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買い物フラッシュバック現象
今まさに買おうとしているブツの前で
ちらりとよぎる「前に着たアレのほうがなんか良かったな、、、。」
初恋の恋人は今どこに?
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写真は引用 

ズバッと来たのはどのポイントか
サイズ、色、感触、勢い、自分の見た目、変化、違う土地での出会い、、、。

しかし 買いの苦しみは今日も尽きない 
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全体になんとなく良くても決め手に欠けば買わない 
マイナスだらけでも、これや!と決め手になるものがあれば買う
その確信がいい買い物になる確率大です。
ご自身で「ここが気に入った!」があればよき相棒となります
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最優先は自身の感覚

あと探しているご自身の嗜好やポイントを深ーく理解してる店員は
ソレを探せるお手伝いが出来るかもしれません。


最後にもう一回 
レザーデザイナーの大昔の言葉

「傷が付いたのって敬遠されがちでしょ
だから店にずっとあってみんな触ってるからいい味が出てる」

日に日に変化していく素材に乾杯。