年代物の香りがする
お金持ちの匂いがする
お前 服好きの匂いするなぁ
バタ臭い(外人ぽい)

「匂い」で服のルーツや魅力、似合うものを探がす人がいます
自分が良しと感じる感覚を信じて、匂いを頼りに服を見て感じて選ぶ。
実際は見て選んでるんだけど、嗅ぎ分けて選んでるような感じもする
「ピンときた この店なんか匂うな」 と言ったりもしますね。

「古着っぽく作ってるけど、匂いしないよね」
「日本製の洋服ってあんまり匂いがしない 洋服って
もともとにヨーロッパやアメリカのものだから」
この表現は服屋さんでよく耳にするトークで、実際の匂いではなく
形はよくできてるけど、雰囲気(味、風合い)が出てないという意味です。

その人の「これは違う、これはそうだ」と嗅ぎ分けられる
特有のフィットする匂いや感覚はどこから来てるのか?
どこかで見た服や服以外のモノや写真、カッコいい人との出会い
数々の成功と失敗、気分の転換 加齢
旅に出たとき、土地の人にインスパイアされた着こなしや色合わせ
知らず知らずに養われて自分ぽさを確立されていったのでしょう。

服や服飾品を延々と買い続けて50年以上
そんな方が先ほど来店されたので、いろいろと質問してみました。
その一部を

インターネットで服を買いますか?

「買いません」  

なぜでしょう?

服の良し悪しは写真だけでは分かりません
解るのはぜいぜい30パーセントくらいと違いますか?
長いか短いかくらい、丈くらいはわかりますけどね
自分に合う合わんかは
実際、五感で感じて着てみないと。
素材の風合いや質感はもちろん身頃の絞り具合とか
肩線の位置とか袖は長めなほうが雰囲気が出でてとか
全体でとらえないと意味ない。

よりこの服の言わんとしてることを強く感じとるには
サイズも最低でも2サイズ気比べないと、、。
せっかく高いお金出すからには
その服が持つ匂いやインパクトが薄められるともったいない。
雰囲気は服のだいご味やから。その辺理解して着たいね。
DSC_1963
この服(casey caseyです)
シャツっぽく着るならSやけどカバーオールとして着るならMやね
でも、これシャツって書いてへんのなら
デザイナーの意図的にはカバーオールっぽく着せようと思ってデザインしたかも
袖のデザインががそんな感じやもんね。どう言ったらええかな
これぶどう畑の香りがするね。
フランスの田舎のぶどう畑の作業着の雰囲気ちょっとするなあ。
と、こんな感じで服が好きな方とのトークセッションは
一つの商品について小一時間あれやこれやで過ぎていきました。
服の探し方もいろいろですね。

多くの機能性や効率を求めみんな同じピッタリ数値の世界から
ある意味無駄なデザインを施し、正解の数値がないアートな世界へ
手の込んだデザイナーズブランドはそこが魅力であるとも言えます。


ゴールデンウィークにはいろんな匂いムンムンの「Isamu katayama backlash Used」
長年かけて作られたアート作品のような私物が並びます お楽しみに。